脱原発にむけて、奈良でも、つながろう、声をあげていこう

2012年5月19日土曜日

中間貯蔵施設受け入れ発言等放射能汚染対策に関する公開質問書を奈良県知事に提出しました


2012518

 奈良県知事 
  荒井正吾様

nara-action  
代表  堀田美恵子    

中間貯蔵施設受け入れ発言等放射能汚染対策に関する公開質問書
             
 私たちは、2011927日に東日本大震災で発生した瓦礫(災害廃棄物)処分についての陳情書を、2012126日に公開質問書を、20111122日に区域外避難者(自主的避難者)を含む被災者受け入れ・支援に関しての陳情書を提出した市民団体です。
以下の5項目に関して530日までにご回答くださいますようよろしくお願いします。

1)中間貯蔵施設受け入れ発言について
 418日の定例記者会見において荒井知事は、西川福井県知事の「原発を再稼働させるのであれば中間貯蔵施設は福井県以外でひきうけるように」という発言に対して「前向きに検討しなければいけない。使用済み核燃料の貯蔵状況などを確認するため、福井県に職員を派遣する」と答えたと報道で知りました。中間貯蔵施設は原発の使用済み燃料を集めた施設で東京電力福島原発4号機爆発事故を見ればわかるように大惨事に発展する施設です。また最終処分地がない今の状況では中間貯蔵施設が最終処分地になり大量の放射性物質を10万年管理しなければなりません。奈良県のどこに、そのような高レベル放射性廃棄物を何万年も管理する施設を誘致するのでしょうか。
発言の真意をお答えください。

2)震災がれきについて
 東北地方一帯に福島原発の放射能は降り震災がれきは全て放射能汚染されています。放射能はどんなに少量であっても生物の遺伝子を傷つけこれ以下は安全というしきい値はありません。また放射能は常に積算され少量汚染ゴミであっても大量に燃やせば放射能が濃縮され残ります。一旦放射能を持ち込めば焼いても水で流してもなくなることはありません。放射能は奈良の土地を汚染し、奈良の農産物にダメージを与えます。外国からの観光客も激減します。奈良の産業は放射能汚染によって壊滅します。がれきの発生量は当初2300万トンと発表されましたが今は2000万トンに訂正され実際はもっと少ないと予想されています。宮城県では仙台市が石巻市のがれきを処理するなど県内処理が進み放射能汚染拡散の危険を冒してまで広域処理をする理由は消失しています。がれきは地元で処理した方が雇用と経済支援になります。
私たちはがれきを受け入れて欲しくはありません。
奈良県民の命と健康及び県内産業の壊滅のリスクのある震災がれきの受け入れについて改めてお考えをご回答ください。

3)放射能被曝からの避難者支援について
 東京電力福島第一原子力発電所の事故後から1年が経ちました。チェルノブイリ事故では26年後の今も立入禁止場所が拡大し放射能による健康被害が広がっています。乳幼児の間にはチェルノブイリハートと呼ばれる心臓病が当時まだ生まれていなかった子どもたちに出ています。放射能汚染は世代を超えて身体を傷つけます。福島原発も大量の放射能を東日本一帯にまき散らし、今後特に子どもたちへの影響が心配されます。
 放射能は防ぐ方法がなく汚染のない地域へ逃げるしかありません。私たちは東日本一帯からの放射能被曝を避ける避難希望者をシェアハウスで受け入れ支援していますが、汚染された所から奈良へ避難してくる人々の支援をすることが真の被災者支援と考えます。
震災がれきではなく、放射能汚染からの避難者を受け入れる体制づくりを奈良県としてされるかお考えをお聞かせ下さい。

4)原子力防災と原発再稼働について
 福井の原発から100キロ圏内に入る奈良市は市長が安全が保証されなければ原発の再稼働は認められないと表明しました。福井の原発が事故を起こせば奈良県全域に放射能が降り注ぐことが予想されます。奈良県は県民の命を守るため「原子力防災計画」を策定し、原子力事業者と安全協定の締結が必要ではないでしょうか。滋賀県・京都府知事や大阪市長は100キロ圏内は地元であり、安全協定が必要だといっています。奈良県も100キロ圏内に入ります。またスピーディのような放射能拡散予測のできる手段とヨード剤など内部被曝予防の準備も必要です。
 奈良県は原発現地であるとの認識を持って防災計画の中に「原子力防災」を位置づけ、ヨード剤の配置や、避難経路などの策定を急いでください。これらの計画を策定する期限をご回答ください。

5)放射能汚染のない古都奈良を未来へ残してください
 原発は放射能を製造する工場です。私たちは原発の事故を心配しているのではなく放射能汚染によって命が傷つけられることを心配しています。原発が動かなければ放射能は製造されません、命を犠牲にしてまで原発を続ける理由があるのでしょうか。未だに福島原発から毎時1000テラベクレルもの放射能が放出し続け、収束させる施策はなく、収束の見通しはありません。
除染も除去もできず今まで作られた放射能を管理する技術もない人間が、これ以上放射能を製造し未来の世代に押しつけていいのでしょうか。
 日本を形作った古都奈良の代表として、再稼働に反対し、脱原発を宣言し、放射能汚染のない古都奈良を未来へ残すため行動してください。 
知事のお考えをお示し下さい。
以上よろしくお願いいたします
 

2012年5月6日日曜日

原発ゼロの日。

2012年5月5日、日本中のすべての原発が止まりました。
私たちは原発の電気がなくても、充分に暮らしています。
今後、安心で健やかに暮らし続けられるよう。
「さよなら原発」「ストップ再稼働」のアクションを続けていきます。